無題 名前: 管理人 [2019/05/04,03:35:11] No.18638
5月4日が巡ってきました。
1年前の4月の末頃に、右足の親指の裏側に少し傷ができまして、透析クリニックのベテラン看護士さんが、その傷を見て、これ、深く行っているから、直ぐに形成外科で診て貰いなさい、
といわれまして。
次の日、日本医科大学の形成外科に行くと、もう既に傷が黒くなれ、壊死を起こしていました。レントゲンを撮ったところ、まだ骨まで行っていないから、大丈夫だろう、と。
ただ、足の血管が狭くなっているから、カテーテルの手術をして血管を広げよう、と言うことになり、循環器内科に回され、数日後に、右足の血管を拡張手術をしました。血管にステントと言う器具を入れ、細くなっている患部で、バルーンと言う、いわば風船を膨らませて血管を拡げるオペでした。
これは局部麻酔でやりました。
オペ自体は成功したのですが、血管が広がったことで、指先に巣くっていた菌が太くなった血管を逆流してきてしまいました。
すると右足自体がどんどん黒く変色し、レントゲンを撮ると、右足の指先が既に溶けて欠けてしまっていました。
日が経つに連れて、中指、薬指と、次々に黒くなっていきました。
勿論、菌を殺すので点滴から、大量の抗生物質を流し込むのですが、菌の遡上の方が勢いが勝っていました。
その頃になって、オペで指の切断しかない、と言い渡されました。
ただ、一本で済むか、二本か、三本、最悪、四本は落とすことになるのは覚悟しておいてくれ、と。
それでも親指は残せそうたと言うので、少しですが安心しました。
親指さえあれば、何とか歩けると言われていましたので。
そして、全身麻酔のオペが始まりました。
3〜4時間のオペが終わり、オペ室で目を覚ましました。
先生に、何本?と聞くと、4本、つまり人差し指から小指までを切断した、と言う意味でした。
あぁ、何とか終わったな、と少し気持ちが落ち着きました。
オペが終わったのが午後1時過ぎだったと思いますが、執刀医は、そのまま次のオペに入っていきました。
私は自分の部屋に運んで貰い、一休みしていました。
まだ、麻酔が効いているので痛みは全く無い状態でした。
午後4時頃でしょうか、執刀医が部屋に来て話始めました。
指を4本切断し、その後、足の裏も切開してみたら、菌が上がって、もう腐っていたんだ。こうなると直ぐに足の上部まで上っていくから、時間の問題で早めに膝下から切断しないと危険だ、と。
いま、オペが終わったばかりでまた?
先生、いつまでに決めないといけないんですか?と問い直すと、今日中に、と言うか、いま、決めてくれ、と返されました。
麻酔がまだ効いているのか、ぼぅ〜っとした頭では考えがまとまりません。
え?片足になっちゃうのか?これから一生?もう歩けないで車椅子の生活になるのか?
そんなことばかりか頭のなかをグルグルと回っていました。

ちょっとシラフになれたので、まず兄貴に来てもらおう。外科医だから何か良い考えがあるかもしれない。
それで、ちょうど職場を出るところの兄を電話で捕まえて、成り行きを話すと、そのまま直ぐに日本医科大学に来てくれました。
担当医もまだいたので、兄と色々と話をしていました。
感染した病原菌は何だ?とか、それに対してどういう薬を投与していたのか?等を聞いていたようです。
専門用語が多いので、私には全てを理解することはできませんでしたが。
話が終わったあと、兄にどう?とだけ、聞きました。
兄は、ちゃんとやっているし、こうなったのは仕方ない。菌が逆流するなんて、想像はどんな医者でも無理だろう、と。
結果、兄も、このまま放って置けば、膝上まで来て、太ももからの切断になったり、それでも手遅れになれば命は無くなるぞ、と。
さすがに兄に言われたら覚悟を決めるしかないので、切断して欲しい、と言いました。
た だ、まだ可能性はあるらしく、更に大量の抗生物質を24時間、ずっと流し続けて足の様子を診ていました。上手く行けば、菌が終息してくれるので、ということのようでしたが、一週間、様子を見ても改善しないので切断になってしまいました。
これも全身麻酔で4時間ほどのオペでした。
終わって、自室のベッドに戻ってから右足を見ると、当然、もう足はありません。因みに切り取った膝下の足の重量は四キロとのことでした。
これで終わった、と思っていたのですが、傷口からやけに血が出るんです。
足の下に防水シートを敷いてあるのですが、そこに血溜りが。

看護士さん曰く、中に溜まっていた悪い血が出ているだけだから、心配しないで、とのことでした。

執刀医は形成外科のナンバーツーの医者なのですが、その日の夜になって、ナンバーワンの部長が回診に来てくれて、私の傷口をみるなり、あ、これはダメだ。動脈をレーザーで焼き付けて塞いでいるけれど、動脈は勢いが強いからレーザーでは止まらないんだ。明日、私が再手術をして、糸と針で丁寧に縫いましょう、と平然と言ってのけましたよ。
つまり、オペは失敗しているんですよ。
詫びの言葉も無いし、連チャンで全身麻酔のオペをやられるこちらの身はどうなるの?リスクは相当高いから。
と、頭を過ったけれど、それよりもちゃんとやって貰うことが先だ、と思い直して、何も文句は言いませんでした。
血管を繋ぎ直す、と言っても、同じ切断面ではぐちゃぐちゃだからでしょうね、更に、足を1.2センチ短く切ってから、血管の縫合をしたようです。俺の足はだいこんじゃねぇぞ、そんなにスパスパ切りやがって、と思いましたよ。
カテーテルのオペから数えると、入院中の4回目のオペになりました。
オペ自体は無事に終わったのですが、やはり出血が多かったようで、オペ終了後、1リッター以上の輸血をされました。踏んだり蹴ったりです。
それが去年の5月の出来事です。


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